10年ほど前までは求人票を見てすぐに応募していた求職者は、今ではすぐに応募ボタンを押さなくなりました。

その企業について企業ホームページや採用サイト、Googleの口コミ、SNS等で研究し、
「この企業いいな」と思って初めて応募ボタンを押すようになったのです。

そのような行動パターンの変化に対応し、求職者から「選ばれる」企業になるためには、
それぞれの媒体で適切なアプローチをすることが不可欠です。

今回は少ないコストで改善することができる注力ポイントを3点解説いたします。

企業ホームページは求職者への自己紹介の役割を果たします。

求人票などで貴社を見つけた求職者は、まず貴社の企業ホームページへ「どんな会社でどんな事業をしているんだろう」と
採用媒体だけでは知ることができない貴社の特徴を確認しに訪れます。

ここでは貴社の特徴・魅力を120％伝えることが肝要です。

事業内容やサービス内容のほかに、社歴や代表者の事業への想いなどのページを作成し、求職者への魅力付けを行いましょう。

貴社の求人を知った求職者は採用サイトを訪れ、「自分がこの会社で働く事になったらどんな環境で、どんな人と、どんな業務をするんだろう感じだろう」とイメージを膨らませます。
多くの求職者は、ここで自分が貴社とマッチしているかどうかを判断します。

そのため、採用サイトは
・「求める人物像」など『自社に来てほしい人はどんな人物か』が記載されているか

・「社員インタビュー」や「代表メッセージ」など、『会社や仕事を好きになってもらえる』内容が載っているか

という2つの視点で作り込みましょう。

近年、求職者は気になっている企業がSNSをやっているかチェックすることも増えてきました。
過去の投稿や更新された内容を見て、よりリアルな会社の雰囲気を確認しています。
そして応募前に、何度も繰り返し投稿を見ることで貴社のファンになり、応募ボタンを押します。

そのため、既にSNSを運用されている方は
・企業ホームページとテイストを合わせながら堅い雰囲気にならないように
・プロフィールを充実させる、ハッシュタグを付ける等発信する情報量が多くなるように
・とにかく継続して投稿する
という3点を意識しましょう。

まだ運用していないという方は是非アカウント作成して利用してみましょう。
多くの企業様がまだ手を付けていないため、貴社の認知を一気に広げるポテンシャルを秘めています。

上記3選をすべて実施するのが理想的ですが、全てを同時に実施するのはなかなか難しいかと思います。
そこでまずは、一番確認する求職者が多い企業ホームページのチェックから着手することがおすすめです。

採用活動においてはコストを掛ければすぐに採用ができる人材紹介や求人サイトなどに目が行きがちです。
しかし現在の求職者は様々な媒体で企業を調べ、総合的に判断し、納得した企業に応募します。
予算や工数を無駄にしないためにも、既に運用している媒体の改善から行っていきましょう。